スサノオの国造り
佐世・御室山
イザナギから産まれた神の中でも特に貴い三柱が、アマテラス・ツクヨミ・スサノオ。アマテラスは
スサノオはというと、最初は海原を治める予定だったが、すったもんだの末に地上に降りて、
ある時、スサノオは国内を見て回ろうと思い立った。
「俺はこの国が気に入ってるんだ。人々が元気にやっているか、様子を見なくちゃな」
「よ~し、いっちょ俺も踊ってやるか」
酔っ払いテンション丸出しで少々面倒くさい状態だったが、村人の奏でる音楽に乗って、当人は楽しそうに舞い踊った。周りもやんやの喝采を贈る。
すると、髪飾りにしていたその葉がはらりと地面に落ちた。それを気にするでもなく、スサノオは踊り続け、夜が更けていった。
「うお~、楽しかった。いい村じゃねぇか。しっかし、そろそろ眠りてぇな。そうだな……あの山がいい。あそこに、俺が泊まるための
スサノオは近くの山を指差しながら、宴会の片付けをしていた村の人々に命令した。人使いが荒いが、スサノオの強さは誰もが知っていた。慌てて村人たちは麓の洞穴の中にワラを敷き詰め、簡易的な寝床を用意した。そんなわけで、その山を
須佐・朝酌
翌朝、山を出発したスサノオは、
「ここは小せぇ土地だが住むには良さそうだ。だから俺の名前をここのどこかに付けたいが、木とか石っころみたいなつまらねーものには付けねーぞ」
少し考え込んだ彼は、自分の分身ともいえる
「よう、俺。ここは任せたぞ」
「ああ、俺。バッチリ守ってやるぜ」
それからスサノオは
さらに国巡りを続けた彼は、