アヂスキタカヒコネの系譜
タキツヒコ
泣くことをやめ、言葉を話すようになったタカヒコネ。彼はこれまでの遅れを取り戻すかのように、活発に行動した。
タカヒコネは、出雲の国で結婚することもできた。妻となったミカジヒメは、
「よくお聞き。お前のお父さんはずっと泣き続ける子だったの。お前も、お父さんのように泣きなさい。生きていこうと思うなら、この土地が良いわね」
そしてタキツヒコを産んだ。この村にある神をかたどった石像、いわゆる石神は、タキツヒコの依り代。日照り続きの時に雨ごいをすれば、必ず雨を降らせるのだ。大泣きする神のように。
ヤキタチヒモリオオホヒコ
タカヒコネの子は他にも、
そのヤムヤヒコにもオオホヒコという子がいた。
「風のうわさに聞いたんだが、
謎の使命感に燃える彼は、はるばる出雲の国から大和の国を目指して上った。その途中、播磨の国の
「なにぃ!? 三山の闘いがやんだだって!? んもぅ、なんだってんだよ! せっかくここまで来たのにぃ~! バカらしい、や~めた!」
投げやりになったオオホヒコは、乗ってきた船をひっくり返し、その上に座り込んだ。それでその丘を
ヒトコトヌシ
また、